終身保険の返戻率はなぜ高いの?解約返戻金をより多く受け取るには?

公開日:2023/03/15   最終更新日:2023/02/15


いま、この記事を読んでいる方の中で、終身保険を貯蓄の手段として活用したいと考えている人や、解約のタイミングを考えている人はいらっしゃいませんか?終身保険の解約払戻金は、注意事項をよく読んで確認しないと、元本割れしてしまう可能性があります。今回解説する事項をよく読んで、今後の参考にしてください。

終身保険は貯金に役立つ?

終身保険は、貯蓄として活用することもできるのが魅力です。状況によっては、銀行などにお金を預けるよりも多くの金額を受け取れる場合があります。ただし、必ずしもその通りではないので、注意事項を確認しておきましょう。

終身保険とは

一般的に終身保険は、いつ死亡しても保険金が受け取れる仕組みになっています。そのため、保険会社はその日まで顧客の保険金を管理していることになります。

貯蓄として活用する場合

万が一死亡したときに保険金を受け取るのは遺族になるため、契約者本人が受け取れるわけではありません。そのため、貯蓄として活用する場合は、生きている間にお金を受け取る必要があります。

加えて、受け取る時期により金額が変化します。いつ、どのくらいの金額を受け取れるのか知りたい場合は、解約払戻金を参考にします。払戻率が100%の場合は、支払った金額と受け取れる金額が同額になります。

ただし、1年や2年で払戻金を受け取ろうと思っても、払戻率が100%より低い場合がほとんどなのでおすすめできません。支払った金額より受け取れる金額が少なくなるからです。そのため、長期間運用することを前提としている人に向いています。

貯蓄として上手に活用する方法

終身保険は、短期間で解約するのに適していないので、払戻率が100%を超える時期に金額を受け取るようにしましょう。何歳の頃にお金を受け取れるようにしたいのか考えておくと、払戻金の計算がしやすくなります。

たとえば、60歳のタイミングで払戻金を受け取りたいと考えた場合、そのタイミングで最低でも100%を超えるように設定します。設定方法やシミュレーションは保険会社の担当者と考えるようにしましょう。

ライフプランニングが大切

貯蓄に有利だからという理由だけで、終身保険を貯蓄に活用する人がいます。しかし、ある一定の時期に必ず預貯金通帳からお金を引き落とされるので、生活が苦しくなってしまうこともあります。そうなってしまうと、払戻率が100%に達していないタイミングで解約してしまう可能性もあります。

そのため、申し込むときはライフプランニングが大切です。結婚、出産、育児、マイホームなど、生活するために必要なお金は、必要なタイミングでやってきます。将来のためにお金を備えることは大切ですが、現在の生活も大切です。そのことを十分に理解したうえで申し込みましょう。

解約返戻金には種類がある

一般的には、「従来型」と呼ばれるものがほとんどですが、そのほかのタイプも存在します。契約するときは重要事項を確認しておきましょう。

従来型

払い込んだ保険料の総額が増えれば増えるほど、払戻率が高くなります。その後は緩やかに上昇するので、自分にとって都合の良い時期に解約するようにします。ほとんどの終身保険はこちらのタイプに分類されます。

低解約返戻金型

こちらは保険料を満額支払った場合に、大きなリターンを得られる仕組みになっています。それまでの期間は受け取れる金額が70%程度に抑えられています。そのため、保険料は割安になっていますが、途中で解約すると元本割れになるので、加入するときは最後まで支払いを継続できるかどうか考えておきましょう。

無解約返戻金型

こちらは解約払戻金がありません。そのぶん保険料は割安になっています。

終身保険を解約する際のリスク・注意点とは

リスクや注意点をあらかじめ理解したうえで契約しましょう。

保障がなくなる

貯蓄として活用した場合は、死亡したときに遺族に払い戻されるお金が少なくなるリスクがあります。家族がいる場合は、できる限り解約しないようにしましょう。

払戻率を確認する

早い時期に解約すると元本割れしてしまいます。そのため、保険会社の担当者にまず相談してみましょう。月々の支払ではなく年払いに変更する方法や、預ける金額の減額などを提案してくれます。少額でも構わないのでお金を預けておくほうがリスクを回避できるようになります。

外貨建ての場合は為替相場にも注意する

円の相場により受け取れる金額が変化するので、そちらも確認しましょう。契約年数だけではなく経済情報にも触れておきましょう。

終身保険に入り直すと保険料が高くなる

年齢が上がると死亡率も上がるため、必然的に保険料が高くなります。解約した後に再び加入するときは気を付けましょう。

リスクも理解して加入する

1つの保険だけではなく複数の保険を組み合わせて加入しておくとリスクを分散できるでしょう。

まとめ

解約のタイミングを誤ってしまうと損する仕組みになっているので、契約時はもちろんですが、わからないことがあれば保険会社の担当者に相談しましょう。できる限り払戻率が100%になるまでは契約を継続することをおすすめします。独立開業や出産などで手元にお金が必要な場合は解約も仕方ない場合がありますが、少額でも構わないのでお金を運用することで将来受け取れる金額が大きくなります。

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