地震保険とは?主なメリットや加入時のチェックポイントについて解説!

公開日:2022/10/15   最終更新日:2022/11/01

住宅の下に備える保険なのが地震保険です。地震大国と呼ばれる日本で安心して生活していくには欠かせない保険の一つであり、近年、大きな注目を集めています。そこで当記事では地震保険の主なメリット、および加入時のチェックポイントについて徹底解説します。住宅購入を検討している方は、ぜひチェックしてください。

地震保険とは?

地震はもちろん、津波や噴火を原因とする火災や埋没、そして流失による損害を保証する保険です。地震の発生時期や頻度の予測は困難であり、発生すると広大な地域で大きな被害をもたらします。

したがって、民間の保険会社だけでは保証できないケースも想定されるため、国が保険金の支払いの一部を負担する(再保険)契約を保険会社は政府と結んでいるのです。つまり保険会社が政府と共同で運営する強硬性の高い保険、それが地震保険です。

単独では加入できない

単独加入はできず、火災保険とセットで加入するのが地震保険の特徴の一つとなります。ちなみに、すでに火災保険に加入している場合はあとから付けることも可能です。

火災保険は保険会社や商品、そしてプランによって補償範囲などの内容や保険料が異なります。しかし、地震保険はどこの保険会社と契約しても内容や保険料に違いはありません。したがって地震保険に加入する際は、どこの火災保険を利用するかで決めるものです。

地震保険の必要性

地震保険をそれほど重視していない人もまだおり、加入が進んでいないのも事実です。しかし地震保険では火災保険で支払われない部分をカバーでき、海に囲まれている日本ならではの津波による水害の損害も保証してもらえます。

大前提の話をすると、地震による損害を受けた場合に利用できる公的制度は多くありません。実際に地震の被害に遭い住宅に大きな被害が出ると新しい住まいの準備ができず、土地を売って賃貸に移り住む、といったケースが続出しています。

しかし地震保険である程度補償されれば、家のあった場所にまた建物を建て継続して済み続けることも充分に可能です。

地震保険に加入するメリット

地震保険(および火災保険)に加入するメリット3つを紹介します。

1.地震や噴火、それにともなう津波による住宅の被害も補償

地震保険は火災保険とセットであり、さまざまな住宅の損害に対応してくれます。地震や噴火、さらには津波といった広範囲に多大な影響を与える住宅の損害もカバーしてくれるため安心感があるのです。

2.保険料の割引あり

耐震性の高い家など一部条件がありますが、保険料が割引になることもあります。あなたの家の耐震性能が高ければ、お得に加入できます。

3.家財も保証の対象

地震保険は建物だけをカバーしてくれるのではなく、家財も保証の対象に入るのです。地震保険は建物と家財のそれぞれで契約でき、家財も含めれば当然家財も保証の対象となります。ただ1個または1組あたり30万円を超える宝石や美術品等の高額貴金属など、一部は保証されないので注意してください。

【補足】デメリットはあるの?

もちろんメリットもあれば加入のデメリットもあり、とくに注意したいのが保険料です。とくに一軒家の場合は、保険料が比較的高くなりがちであり負担に感じる方も少なくありません。

ちなみに保険料は地域によって異なっており、東京都の建物の場合は主として鉄骨・コンクリート造建物等の耐火構造であると1年で2万7,500円、主として木造建物などの非耐火構造であると1年で4万2,200円です。

そこから免震建築物割引や耐震等級割引、そして耐震診断割引や建築年割引が受けられます。とくに免震建築物割引は割引率が50%にもなり、保険料を大きく引き下げてくれます。

地震保険に加入する際にチェックするべきポイント

地震保険に加入する際に確認しておきたいポイントを紹介しましょう。

補償の金額

同等の建物を再度建てるのにかかる費用が賄える補償をしてくれる保険に加入するのが大事です。かりに再度建てる費用が3,000万円なのに、1,500万円しか支給されなければ、残りの1,500万円は自腹でどうにかしなければなりません。

ある程度の蓄えがある人であればそのような契約もよいですが、いつ何があるか分かりません。なるべく必要な金額で契約を結びましょう

カスタマイズできるか

地震保険の場合は、あなたの家が割引制度の対象になるか確認しましょう。免震建築物と評価された居住用建物は前述の通りに50%もの割引を受けられます。

また耐震性能が耐震等級1から3に該当する居住用建物の場合は、耐震等級3で50%割引、2で30%割引、1で10%割引です。こちらも対象となれば大きな割引になるので、事前に確認しておきましょう。

まとめ

地震保険とは、津波や噴火を原因とする火災や埋没、そして流失による損害を保証する保険です。加入するメリットは地震や噴火、それにともなう津波による住宅の被害も補償してくれ、家財も保証の対象であり、保険料の割引もあるところです。

加入時のチェックポイントにも言及したので、保険会社と相談している方は参考にしてもらえたら幸いです。とくに補償の金額については、あなた自身に支払い能力があるかも重要なところです。首都圏は全国的に見ても保険料が高いので、そちらの地域にお住まいの方は前もって確認したうえで加入するか判断してください。

おすすめ関連記事

検索

【NEW】新着情報

就業保険は数ある保険のなかで、仕事ができなくなった時に役立つものです。それにもかかわらず意外と知らない人が多く、将来経済的不安に陥ったときに活用できずに後悔するというケースもあります。そこで

続きを読む

大雨が原因で生じる洪水、土砂災害、高潮、津波などによる被害を補償するための保険を水害保険といいます。水害保険に加入することで、自身や家族、ビジネスの財産を水害から守り、被害からの迅速な回復が

続きを読む

主婦・主夫に保険は不要と思っている方も少なくありません。しかし、主婦・主夫にもリスクがあることも事実であり、回避するためには保険が重要です。そこでこの記事では、主婦・主夫はどのような保険に加

続きを読む

共済と保険のどちらに加入しようか悩んでいる方も多いでしょう。共済と保険には違いもあり、掛け金や補償内容も異なる場合があります。今回は、共済と保険を比較しつつ違いを解説し、共済のメリット・デメ

続きを読む

  国民病ともいわれているのがうつ病であり、現在も多くの方を苦しめています。新型コロナウイルスの感染拡大で、さらにうつ病の割合は増えたといわれています。治療期間が長くなることでも知

続きを読む

保険の説明において、「返戻率」という言葉を聞くことが多いかと思います。しかし、保険を選ぶ際にはきちんと理解しておく必要があります。今回は、返戻率そのものの意味だけでなく、基本的な考え方や比較

続きを読む

いま、この記事を読んでいる方の中で、終身保険を貯蓄の手段として活用したいと考えている人や、解約のタイミングを考えている人はいらっしゃいませんか?終身保険の解約払戻金は、注意事項をよく読んで確

続きを読む

お子さまがいらっしゃる家庭が検討し始める保険といえば、学資保険。子どもの教育費に関する保険ですが、どのタイミングで加入した方がよいのか、悩まれる方も多いです。そこで学資保険に加入するメリット

続きを読む

保険について聞かれると多くの方は「病気や事故に備えるもの」というイメージを持つかと思います。ところが養老保険について聞かれると「なんだかよく分からない」といった方も多いのではないでしょうか?

続きを読む

介護保険には(公的介護保険)と(民間介護保険)の2つがあることをご存知でしょうか?昨今の日本は年々増加が進む高齢社会を背景に、民間の介護保険への関心が高まっています。そこでこの記事では、民間

続きを読む