医療保険とは?加入する主なメリット・デメリットを知ろう!

公開日:2022/10/15   最終更新日:2022/11/01

大病したときに助けてくれるのが医療保険ですが、メリットもあればデメリットもあります。「そもそも医療保険って加入したほうがよいの?」と悩んでいる方も多いでしょう。そこでこの記事では、医療保険に加入するメリットとデメリットを解説します。また医療保険の選び方のポイントも紹介するので、加入を検討している方は読んでみてください。

医療保険とは?

病気やケガで通院したり入院したりするときに、医療費負担を軽減してくれる制度です。医療保険には2つの制度があり、一つは国の制度にあたる公的医療保険です。そしてもう一つは民間の医療保険。

国民皆保険制度

日本では国民皆保険制度を採用しており、病気や怪我で入院すると医療費の給付が受けられ、自己負担は10%から30%です。また給付制度も設けられており、出産給付や死亡給付、病気や怪我で働けなくなった際の傷病手当金などもあります。

国民皆保険制度がないと、医療費は高額なため医療を利用できない人が極めて多くなります。たとえば公的医療保険がないアメリカでは、一般の初診料だけで2万円からから4万円も発生するのです(1ドル約130円として計算)。盲腸(虫垂炎)の治療費だけでも150万円から440万円かかるとされているのです(日本医師会のホームページより)。

民間の医療保険とは?

民間の医療保険の役割は、公的医療保険のカバーとなります。国民皆保険制度である公的医療保険では、医療にかかるコストのすべてをカバーしきれません。そもそも入院した際は治療費以外にも食事代や差額ベッド代も発生します。それらをすべて自己負担でまかなうのは厳しいものがあり、そこをカバーするために民間の医療保険があります。

民間の医療保険に入金給付金は5,000円程度であり、10日間入院すると5万円、20日入院すると10万円がカバーしてもらえる計算です。病気リスクにしっかりと備えたいのであれば、民間の医療保険も欠かせません。

医療保険に加入するメリット

民間の医療保険に加入するメリットを紹介します。

自分好みにカスタマイズできる

民間の医療保険は自由度が高く、自分好みの保険にできます。民間の医療保険には特約と呼ばれるものがあり、手術給付金や入院給付金などのオプションにも対応しているのです。

特約の中には、通院特約と呼ばれる退院後に通院で治療が必要になった場合に通院した回数に応じて給付金をくれるものもあります。三大疾病特約と呼ばれるがん、急性心筋梗塞、脳卒中になると医療費用・入院費用・通院費用などを保障してくれる特約もあるのです。

保障の範囲が広い

人間はいつどんな病気にかかるか分かりません。生きている間に発生する病気や怪我に対応しているのが医療保険です。骨折やがん、糖尿病などさまざまな病気にも対応できるのが医療保険の大きな強みです。

とくに年齢が高くなると、さまざまな病気にかかるリスクが発生します。将来のリスクに対する不安を軽減させるのも医療保険の役割の一つです。

終身タイプもある

民間の医療保険には、終身タイプと定期タイプがあります。どちらを選択するかも自由であり、終身タイプは60歳や65歳までに保険料払込期間を満了させるとその後の保険料の支払いはありません。そのうえで保障は継続されるのです。

定期タイプは一定期間だけ医療保障を受けられる保険で、保険料が安く抑えられています。どちらに魅力を感じるかは人それぞれであり、選択性があるのも民間の医療機関のメリットの一つです

医療保険に加入するデメリット

民間の医療保険に加入するデメリットを紹介します。

保険料がかかる

保証してもらうため、そのぶんの保険料が発生します。毎月一定の料金を支払うことになるため、生活への負担になることも少なくありません。毎月の生活がカツカツであれば、保険に加入するのは難しいでしょう。

ちなみに1世帯あたりが支払っている年間の保険料の平均額は38万2,000円です(生命保険文化センターより)。また保険料は世代によっても異なり、50代がもっとも高いとされています。

掛け捨てあり

医療保険は基本的に掛け捨てタイプが多く、貯蓄性がなく解約返戻金がありません。したがって、保険期間中に病気や怪我をしないと「保険料が無駄になった」と考えてしまいがちなのも事実です。しかし、医療保険は万が一病気になった場合の医療費をカバーするものなので、割り切る必要があるでしょう。

医療保険の選び方のポイント

医療保険を選ぶ際の注目ポイントを紹介します。

入院給付日額はいくらか

5,000円から1万5,000円で任意に設定可能であり、高額に設定するとそのぶん保険料も高まります。貯蓄である程度はまかなえると判断できる場合は、5,000円程度に抑えるのがおすすめです。

入院1回あたりの支給日数

1回の入院あたりの支給日数には限度が設定されています。60日・90日・120日に設定されていることが多く、日数が長いほど保障は充実しますが保険料が高くなります。ちなみに厚生労働省によると平均入院日数は年々短くなる傾向であり、近年では30日を切っているのです。平均入院日数だけ見れば60日型でも充分でしょう。

まとめ

医療保険のメリットとデメリットを解説しました。メリットにはカスタマイズ性や保障の範囲の広さがあり、デメリットには保険料がかかり掛け捨てタイプが多いことを挙げました。加入するにも前もってデメリットはしっかりと把握すべきです。そのうえで、自身に適切な保険を選びましょう。選ぶ際の注目ポイントも紹介したので、参考にしてもらえたら幸いです。

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