共済と保険は何が違うの?メリットや選び方を解説!
共済と保険のどちらに加入しようか悩んでいる方も多いでしょう。共済と保険には違いもあり、掛け金や補償内容も異なる場合があります。今回は、共済と保険を比較しつつ違いを解説し、共済のメリット・デメリットや共済の選び方もお伝えします。生活への安心をしっかりと得たい、と考えている方はぜひ読んでみてください。
共済とは?保険とは何が違うのか
共済とは、一定の地域や、同じ職業の人たちで組織された団体を対象としたもので、組合員向けの保険事業になります。保険の場合は広く募集されますが、共済は対象が限定される、という点が大きく異なります。
また、共済は運営目的が営利ではありません。利益を目的としていないため、掛け金が保険と比較してお得に設定されています。一方で、保険の場合は営利目的で運営されており、保険料は高めに設定されています。
共済保険には複数の種類あり
共済保険にはいくつかの種類があり、たとえば死亡保険に該当する生命共済があります。自動車保険に該当する自動車共済、火災保険に該当する火災共済、医療保険に該当する医療共済もあるので、種類については保険と大きな違いはありません。ただ特約などの種類は、圧倒的に保険のほうが多いです。
制度上の違いあり
共済と保険医は制度上の違いがあり、根拠法令、監督官庁が異なります。生命保険会社は、金融庁が監督官庁であり、根拠法は保険業法です。共済は、「都道府県民共済」「こくみん共済 coop」は消費生活協同組合法に基づき厚生労働省が監督官庁であり、「JA共済」は、農業協同組合法に基づき農林水産省が監督官庁です。
共済のメリット・デメリット
共済には3つのメリット、3つのデメリットがあります。
メリット
1つ目のメリットは、年齢や性別に関係なく掛け金が一律に設定されていることです。そもそも保障内容を一律にしている商品が多いので、掛け金を一律に設定できるのです。保険の場合は、年齢によっては保険料が値上がりする可能性もあり、加入が難しくなることもあるでしょう。しかし、共済であれば、年齢を気にして加入を断念する必要もありません。
2つ目のメリットは、掛け金が割安なところです。前述したように、共済は営利目的ではないため、運営側が儲けを期待していません。したがって、民間の保険よりも掛け金が低めに設定されるのです。さらに注目したいのが、年に1回の決算後に余剰金が発生すると、割戻金として加入者へ還元されます。割戻金があれば実質的に掛け金が割安になるので、コスト面で大きなメリットを得られます。
3つ目のメリットは、保障内容のわかりやすさです。共済のメイン商品は、死亡保障と医療保障のセットです。また、年齢や性別に関係なく、保証内容が一律であるため、保証内容自体がシンプルで分かりやすく、保険に詳しくない人でも安心です。
デメリット
1つ目のデメリットは、共済の保障内容は生命保険のほうが充実している点です。万一のことが起こっても保障が不十分となってしまう可能性があるので注意したいところです。
2つ目のデメリットは、メリットでも述べた保障内容がわかりやすいということの裏を返せば、自分で保障内容をカスタマイズしづらいということに繋がる点です。
3つ目のデメリットは、共済の種類や地域によっては、そもそも加入できないケースや、必要な保障を付帯できないケースもあるという点です。共済はどちらかといえば、閉鎖的な保険であり、誰でも加入できるわけではありません。つけたい補償が設定できないなど、融通も利かないので、その点は理解したうえで加入するか判断する必要があるでしょう。
共済の選び方
共済は基本的に一定の地域や同じ職業の人たちで組織された団体を対象にしていますが、全国規模で展開しているもあります。それぞれ運営団体が異なる四大共済と呼ばれるものがあり、こちらの救済は数百円から数千円の出資金を払えば、とくに関係性のない人でも加入できるケースもあります。月の掛け金も、いずれも2,000円程度であり、それほど高いものではないので、加入を検討してみてはいかがでしょうか。
ただ、保証内容には若干の違いもあるので注意しなければなりません。たとえば、入院保障については、事故1日あたりで5,000円、病気1日あたりで4,500円と手厚いところもあれば、入院保障がついていない共済もあります。死亡保障でも交通事故で1,200万円、不慮の事故で800万円、病気で400万円というところもあれば、事故で400万円、病気で300万円という若干手薄なところもあります。
勤務先の制度も検討しよう
あなたの勤務先に何らかの制度がある場合は、そちらに加入するのも一つの方法です。より身近な共済を利用できれば安心感もありますし、お得に加入できる可能性もあります。
まとめ
共済と保険の違い、共済のメリット・デメリットをお伝えしました。共済は営利目的ではないため、掛け金がお得です。一方で保険には各種特約が付けられるなど、柔軟な補償がありますが、共済の場合は決められたセット内容であり、カスタマイズ機能はほとんどありません。つまり掛け金を重視するのであれば共済がおすすめであり、保証内容を重視するのであれば保険がおすすめです。自分にとってどちらが良いのかを考え、共済のリット・デメリットも把握し、そのうえで判断を下しましょう。