すえ置き保険金ってなに?特徴や注意点などをわかりやすく解説

公開日:2023/10/15   最終更新日:2023/08/31

すえ置き保険金

保険金は一括で受け取る以外にも、受け取る方法があります。保険金のすえ置き制度もそのひとつです。すえ置き保険金を活用することで、さまざまなメリットを得られます。ここでは、すえ置き保険金について、概要やメリット、注意点を徹底解説します。すえ置き保険金を有効活用するための参考にしてください。

そもそもすえ置き保険金とは?

すえ置き保険金とは、保険金の支払事由が発生してもすぐに一括では受け取らず、保険会社に預けておいた保険金のことです。保険金を据え置きで受け取ることを選ぶと、いつでも引き出せる状態であずけることが可能で、保険金には各保険会社所定の利息がつきます。

すべての保険金がすえ置きできるわけではありません。すえ置き可能な保険金としては、死亡保険金・満期保険金・生存給付金・学資保険などがあり、基本的には保険金を受け取るときには契約が終了していることがほとんどです。

また、すえ置きにも期限があり、一般的には10年が最長です。

すえ置き保険金のメリット

すえ置き保険金は、保険金の受け取りを引き延ばすことでさまざまなメリットが得られます。

保険金の受取額が利息分増える

すえ置き保険金は、保険会社に預けておく間に利息がつき、受け取りの際に利息もあわせて受け取れるため、受取時の保険金が増えます。すえ置き保険金の利率は、年0.01%程度が一般的です。

金融機関に預金しても、利率はメガバンクで0.001%となることも多いと考えると、すえ置き保険金では高い利率が期待できるでしょう。ただし、実際の利率は変動する可能性もあります。

また、利率は保険会社によっても異なるため、各保険会社で規定された利率を参考にしてください。

貯金に活用できる

手元に保険金のようなまとまったお金があると、いざというときに使おうと決めていても、つい手を伸ばしてしまう人もいるかもしれません。すえ置き保険金は、受取請求をしない限り手元に置けません。

保険金をすえ置きし、手の届かない形で置いておくことで、必要なときもしくは据え置きの期限が切れるまで貯めておけます。いざというときのための貯金として活用できるでしょう。

追加の保険料がかからない

保険金をすえ置きで受け取る場合、契約上保険金を受け取る方法を変更する必要がありますが、特約の付帯と異なり、保険料が増額されることはありません。

また、受け取りの際も手数料などがかからないため、制度の利用に際しては保険会社に追加の費用を払う必要がありません。保険金のすえ置きが発生している時点で、すでに保険契約終了しているケースがほとんどです。

契約が終了し、すえ置きしている期間もとくに保険料がかからないので、安心してすえ置きできるでしょう。

すえ置き保険金に関する注意点

すえ置き保険金はメリットも多い一方で、利用については注意点もあります。

保険金はすえ置きにしても相続税がかかる

死亡保険金は、契約者が亡くなった際に受け取る性質上、相続にかかわる保険金です。死亡保険金は実際に受け取る・受け取らないにかかわらず、契約者が亡くなったことで保険金の支払事由が発生すると、みなし財産として相続税の課税対象となります。

納税のタイミングで相続税分のお金が工面できない場合などは、通常通り一括で受け取るか、納税の期日に間に合うように保険金を引き出しておくことが必要です。ただし、受取人が法定相続人の場合、保険金については1人あたり500万円までは非課税となります。

納税が必要かどうか、またすえ置きしても納税できるかどうかを確認して、すえ置きするかどうかを慎重に考えるとよいでしょう。契約者が満期保険金を受け取らず、すえ置きにしたまま亡くなった保険金も相続税の対象となります。

ただし、満期保険金のすえ置きは、相続人が保険金としてではなく、亡くなった契約者の財産として相続するため、死亡保険金のように1人あたり500万円の非課税限度額は適用できない点にも注意が必要です。

利息は雑所得となる

すえ置き保険金についた利息は、雑所得として扱われます。利息に対する課税は毎年課せられるため、確定申告の上納税する必要があります。

その年の雑所得の合計が20万円以下であれば、雑所得が非課税になる場合があるため、毎年利息以外の雑所得との合計を確認しましょう。

必要なときにすぐに受け取れるとは限らない

すえ置き保険金はいつでも引き出せますが、受取請求をしてから実際に受け取れるまでは一定の時間がかかります。あくまで引き出すための請求がいつでもできるだけであって、すぐに受け取れるとは限りません。

まとめ

すえ置き保険金には、もとの保険金額より高い保険金を受け取れる可能性があり、据え置きで受け取るために、特に追加の保険料がかからないというメリットがあります。また、すえ置き保険金は手続きさえ行えばいつでも引き出せるため、貯蓄にも役立つでしょう。反対に、保険金を受け取らなかった場合でも課税対象になる可能性があるなど、税制上の注意点もあります。すえ置きできる保険金は限定されているものの、注意点を踏まえたうえで、すえ置き制度を有効活用することで保険金を有効に使うために役立ちます。受け取る保険金の額や受取人の現状を考慮したうえで、保険金のすえ置きも選択肢に入れるとよいでしょう。

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